抗生剤とは
  体にはいってきた病原体が増えて、熱が出たり、せきや炎症などいろんな症状がおきる病気を感染症と呼びます。その病原体のなかの細菌やクラミジア、マイコプラズマといったものを殺したり、増えるのを防いだりして、感染症を治療するのが抗生剤で、いわゆる化膿止めのおくすりです。かぜやインフルエンザなどのウィルスには効きません。
また、ひとつのお薬がすべての細菌に効くわけではなく、それぞれの細菌やマイコプラズマに対して効くお薬を、使い分けています。


 
薬の味や飲み方の工夫で飲みやすくなるもの
  粉のままで服用できるのなら、出来るだけ他のものに混ぜずにそのまま飲む習慣のほうが良い
粉の薬を溶かしたり混ぜたりする場合は野切れる遼で飲ませる直前に混ぜてください
 
     
服用時間について
 

1日3回とありますが厳密に「8時間おき」でなくても、ふつう朝・昼・晩に飲ませればだいじょうぶ。多少飲む時間がずれても心配はありません。からだの中の濃度をきちんとコントロールする必要がある薬は「○時間おき」とか「○時服用」と指示されています。この場合は、できるだけその時間に
1日3回のお薬の場合・・・・4時間以上/1日2回のお薬の場合・・・・5時間以上はあければ次の服用してもかまいません

また、食後となっていますが、小児の場合は食後にとらわれることはありません。乳児の場合は、哺乳でおなかいっぱいになると、食後の薬をのめなくなります。乳児は食前がオススメです。苦手な薬も空腹時の方が吐き出す可能性が低いので食前に飲む方がいいでしょう。

食欲が無くても薬だけは服用しましょう。食後となっていても気にしなくて大丈夫です
※学校で薬を飲むのが可能な場合は持っていきましょう。それが無理な場合は帰宅時に昼の薬を飲ませ、夜の薬は就寝前に飲ませて下さい。

特別に時間を指定して飲む薬(喘息の薬・痙攣止めの薬など)は、患児の登校・下校時間を考えて飲む時間を決め、必ず時間を守って飲ませましょう。

 
飲み残しの薬について
  子どもの病気は症状が色々と変わりますので、以前もらって残った薬を親の判断で飲ませるのは
好ましくありません。また、兄姉の薬は弟妹に飲ませないで下さい
 
治ったら、薬をやめていい?
  病気や症状にもよります。たとえば下痢止めの薬なら、下痢がおさまれば飲むのをやめてもかまいません。せき止めや鼻水止めもそうです。
抗生物質は、症状が治まったかに見えても体内には菌がまだいることが多いので、出された分を最後まで飲みきらないとだめです。
また、ぜんそくやてんかんなどで「症状を出にくくするため」に飲んでいる薬なら、やめてはいけません。
     
間違えて2倍飲んでしまった? 
     子どもの様子をよく見てください。小児の薬は2倍量飲んだとしてもまずだいじょうぶのものがほとんとですが、万が一、「顔色が悪い」「吐いた」「呼吸が苦しそう」「ぐったりした」「反応がにぶい」など、とにかくお母さんが「おかしい!」と感じたら、大至急受診しましょう。ジュースとまちがえてシロップ剤を飲んだときも同じです。
     
注意点は?  
     1)症状が軽くなってもお薬を勝手にやめないでください。

体の中の細菌が完全に死んでしまったとは限りません。完全に菌がなくなるまでお薬を飲まないと、病気が再発したり、お薬に抵抗力をもつ菌になってしまってお薬が効かなくなることがあります。処方された日数はきちんと飲んでください

    2)決められた時間に飲んでください。

お薬は、飲んでもずっと体のなかで、細菌などのばい菌をやっつけるわけにはいかず、おしっこの中に排泄されていきます。完全に細菌を退治するために、飲んだり飲まなかったりはやめて、きちんと決められた時間に飲むようにしてください。 
     
副作用は?  
    1)一番多いのが下痢です。

抗生剤は、腸の中にいる善玉菌(整腸薬やヨーグルトなんかにはいっている乳酸菌・ビフィズス菌など)もやっつけてしまうので、腸内菌のバランスが崩れて、下痢を起こしやすいのです。
これは、市販品の整腸薬を飲んでも効きません。病院では、抗生剤でも死なない善玉菌のお薬をだすので、おなかがゆるくなってしまったり、下痢が不安な場合は、市販品などを使わずに、抗生剤を飲むとおなかがゆるくなりやすいと伝えてください

     2)かるい発疹やアレルギー症状が出ることもあります。

お薬をやめると治ることが多いので、それほど神経質になる必要はありませんが、必ず伝えてください。
     3)ごくまれに、強い反応の発疹やショック症状をおこすことがあります。ご家族にアレルギーのある人は相談してください